キッキーchallenge’s blog

このブログでは色んな事に挑戦して記録を残すこと、また以前から興味のあることなどを言葉にまとめていくことが目標です。

映画『歩いても歩いても』、是枝監督にひりひりする

こんばんは。キッキーです。

今日も私の住む地域では強烈な暑さで、

紫外線の強さ半端なしです。

しかし、九州北部では梅雨前線の影響で

大雨が続き、甚大な被害が出ています。

お住まいの地域の方に、心よりお見舞い

申し上げます。

 

さて、先日心揺さぶられる出来事があり、

心がどうにもこうにも落ち着かず、

ふと『映画観よ!』と思い立ちました。

私にとって映画と小説は物心ついてから

ずっと、今この世界、この現実から

距離を置き、忘れる事ができ、別世界に

一瞬で身を置ける魔法のようなものでした。

 

思春期後半から、徐々に映画や本の世界では

なく自分で世界をみて知る事ができることが

わかってからは、現実世界が楽しくなって

いき、たまに好きな監督や俳優さん、

好きな作家さんの本が出ると目を通して

いましたが、頻度は圧倒的に減って

しまいました。

 

しかし、不思議ですねー。外界でリフレッシュ

できるほど体力も時間もなくなってしまった

最近、結構なペースで映画をみています。

本は老眼がキツくて、無理なのだ。

 

さて、今回ふと思い立ってみたのは、

是枝監督の『歩いても歩いても』です。

子持ちの女性と再婚した主人公が、家族と

共にお盆に実家に帰り、水難事故で

亡くなった兄のお墓参りをします。

主人公の姉の家族も合流し、大家族の

帰省の様子が描かれます。

家族団欒の話なのですが、これがなかなか

ひりひりするのです。

是枝監督は昔から『家族』に焦点をあてた

作品を作られています。NHKのインタビュー

でも家族に興味があると言ってましたが、

家族の残酷さ面倒さ、絆、両親の老いなどを

樹木希林さん、原田芳雄さん演じる両親、

樹木希林さんの見事な各種料理の手さばき、

手編みのシーン、老朽化したお風呂などが

見事にリアルに底知れない家族の形を

描き出します。

そして、どうしても自分の両親や実家を

思い出さずにはいられない強烈な郷愁。

 

主人公阿部寛さんが映画の終盤で発する

『いつもこうなんだよな。ちょっと

間に合わないんだ。』

ぐさっとくる人多いのではないでしょうか。

これは家族だけではなく、なぜか人はいつも

みな、ちょっと間に合いません。

 

私もどうしても面倒で気になり、

家族法の中でアプローチしつつある家族。

是枝監督の家族の描き方が、私の家族の謎に

ストレートにはまります。

しばらく是枝監督作品を、忘れたい現実の

タイミングで観ていきたいと思います。

 

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