キッキーchallenge’s blog

このブログでは色んな事に挑戦して記録を残すこと、また以前から興味のあることなどを言葉にまとめていくことが目標です。

紫陽花は、梅雨時こそ美しく咲きにけり

こんにちは。キッキーです。

 

今日は真夏の日差しに真夏の暑さでしたねー。

扇風機でなんとか暑さを凌いでいましまが、

お風呂上がり、とうとう今年初のエアコンを

つけました!

なんて快適なの!!

 

こんな強烈な日差しと暑さでは、

私の大好きな紫陽花も、枯れてしまわないか

いらぬ心配をしてしまいます。

 

さて、この紫陽花には色んな思い出が

ありますが、特に印象深いのは、

父との思い出です。

 

かれこれ15年以上も前になりましょうか。

父と二人で上野の美術館を巡った時の話です。

ちょうど季節も今頃で、雨がさめざめと

降っていました。

確か日本画展を二人で巡ってる時、

同じ一枚の絵の前で二人で立ち止まりました。

それはそれは、青い紫陽花の絵の前でした。

絵とは思えないぐらいの臨場感で、

なんとも美しい、青紫の紫陽花の花が

目の前に広がり、あまりの美しさに

声も失いました。

 

美術館を出て二人でお茶を飲んでいる時、

『お父さん、本当にあの紫陽花の絵、

きれいだったね。あんなきれいな

紫陽花の絵みたことない!!』

と興奮気味に私。

『この梅雨時の紫陽花ほど、美しい花は

ないね。紫陽花は雨の似合う花だね。』

と穏やかに父。

ここからが驚きの父の言葉です。

『キッキーさん、しかし紫陽花はね、

桜と違って、枯れても花が散らないのだよ。

梅雨が終わって夏になっても秋になっても

枯れずに残っている紫陽花をみたこと

ないかい?』

私『気がつかなかった。。ていうかそんな

風に紫陽花をみたことなかった。

紫陽花はずっと美しいと思ってたから。。』

思いがけない切り返しに驚きを隠せない私。

父『紫陽花がきれいなのは、梅雨時の

雨の中でこそなんだよ。梅雨時の紫陽花ほど

美しい花はないけど、枯れた後のギャップ

が激しいのも紫陽花の特徴だね。』

 

私、正直驚過ぎて反論も意見も述べられ

ませんでした。

これはあくまで花の例えで、何かの例えや

比喩を表した言葉ではありませんが、

いつも穏やかで優しく、リベラルで

温かな視線を持つ父から、まさかこんな

身も蓋もないリアルな話を聞くとは!!!

『お父さん、怖!!』(心の声)

私の知らない父の別の側面を垣間見た気がして

とても複雑な気持ちになりました。

 

しかし、良いとか悪いとかではなく、

この季節になると、紫陽花をみるたび

この思い出を思い出します。

 

お父さん、今年も紫陽花の季節が

やってきたよ。

またコロナ落ち着いてきたから、

今度一緒に美術館行こう!

 

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